Product
-TsuTsuMu-
相反するものの共存が、
豊かさを生み出す
ガラスと漆を融合させた器「包」-TsuTsuMu-
漆は、何かに塗ることしかできないんだろうか？そう思ったことが制作のきっかけです。試行錯誤を繰り返すなか、何度も漆を塗り重ねることで、漆だけでカタチをつくることができることに気づきました。 そこから発想したものが「包」です ガラスの上から漆を塗ったものではなく、ガラスの破片を漆でつなぎ、やさしく包み込んでいます。ガラスと漆、その特性は相反するものです。硬い無機物と、柔らかい有機物。きらめく輝きと、しっとりとした艶。透明で重く、不透明で軽い。 それぞれの個性を活かしながら、足りない部分は補い合えばいい。そんな豊かな関係性を、一つの作品に包みこみたいと考えました。 「包」は、私の人生観そのものなのかもしれません。
Product Features OI
世界に一つだけの酒器
「包」の制作はガラスを割ることから始まります。割った瞬間の時を封じ込めたいと考えました。偶然うまれるガラス破片には同じものがありません。
漆の部分には木やガラス等の下地（芯材）はありません。ガラスは見えている部分のみ。ガラスの破片を漆でつなぎ、包み込んだ構造です。この製法技術は世界初のものとして特許を取得しています。
「包」は世界に一つだけ、あなただけの器です。ひとつひとつの個性をぜひ楽しんでください。
Product Features O2
漆だけのやさしい口当たり
１回に塗ることができる漆の厚さは約0.05mmです。一度に厚く塗ることはできません。漆が固まるには早くても１日はかかります。塗って、固まるまで待って、凹凸がでないように研磨する。この工程を25回（25日）以上重ねることで、「包」のカタチをつくっています。
漆だけでつくられた飲み口の薄さは約1mm。漆のしなやかで優しい口当たりを感じてみてください。
Product Features O3
五感で感じる豊かな時間
ガラスは固く、漆は柔らかい。漆のやさしさが手や唇を通して伝わってきます。透明なガラスはお酒を美しく魅せ、器の内側に施された金箔が華やかに美味しさを演出します。凹凸がある独特のフォルムは、ガラスに比べ漆部分が薄いため。手にもつとしっとりとなじむカタチと質感です。
器の正面はその時のお好みで。５感でやさしく味わえる、豊かなお酒の時間をお過ごしください。
Product Features O4
特別な日の贈り物に
大切な人のおもてなしに
「包」は大切な方をお酒でおもてなす際にもご活用いただけます。金箔による華やかさは「父の日」「還暦」「古希」といった特別な日の贈り物にも最適です。
“漆が包みこむ悠久の時” “ガラスを割る瞬間の時” “職人として技を磨いた30年の時” “25日間漆を塗り重ねた時”
作品にこめた時の想いを肴にしていただけるほど嬉しいことはありません。
Product Features O5
３つのカタチ、３つの塗り色
形状は「タンブラー」「ショットグラス」「猪口」を、塗りは「緋入り」「溜塗り」「和色」のそれぞれ３つをご用意。「緋入り」は黒漆をベースにガラスの断面に朱漆を施しています。見方によって朱の表情の変化を楽しめます。「溜塗り」は朱漆の上に透漆（濃い琥珀色）を塗り重ねる技法です。透漆を通して見える深みのある朱漆をお楽しみください。「和色」は朱・溜・黒の三色構成。溜色の境界を滲ませながら、滲み幅は僅かにすることで色の個性を際立たせています。今後も新たな塗り方に挑戦してゆきます。ご期待ください。
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悠久で刹那を包む
ガラス破片の中には、亀裂が入っているものもあります。ガラスを割る際に生じるこの亀裂を「烈（れつ）」と呼んでいます。 破損の可能性があるガラス破片は使用しませんが、ごく浅い亀裂の破片は敢えて使用することがあります。 漆は9,000年前の縄文遺跡から発掘されるほど、長くその形を保ちます。漆は「悠久」の時を内包しているのです。 一方、ガラスの破片は形あるものが割れた瞬間の「刹那」を持っています。亀裂の入ったガラス破片を使用するのは、その刹那を感じるためです。 ガラス破片と漆を融合させること。それは刹那から悠久へ続く時間の表現でもあるのです。
Customer’s voice
お客様の声
【50代男性】購入商品：包／タンブラー
お世話になった知り合いへの還暦のお祝い品として購入しました。一通りの器はお持ちの方なのですが、この器は持っていないと思って。
【60代男性】購入商品：包／コップ、タンブラー
テレビ番組で紹介されているのを見て、忘れられなくなりました。お酒を飲むのが好きな妻のために。でも、見ていたら自分用にも欲しくなってしまいました。
【70代女性】購入商品：包／ショットグラス
毎日少しずつのお酒を飲んでいます。残り回数も限られてきているので（全然そんなことないです！）、何かこれ！という器を探していました。切子も検討していたんだけど、ガラスと漆の組み合わせ、一つ一つがオリジナルであること、漆だけの薄い飲み口に惹かれました。
【50代男性】購入商品：包／コップ
父の傘寿のお祝い品として。母は亡くなってしまっているのですが、きっと二人で酌み交わしたいだろうと思うので、ペアで購入します。